女性は1人ではトイレに行ってはいけない…「防災のプロ」が明かす、避難所生活の"語られない"暗部

避難所の生活では「人が変わる」ことも多いという(写真:CHAI/PIXTA)
地震や水害といった自然災害に見舞われた際に頼りになるのが避難所の存在ですが、「被災しても、家が安全であれば『在宅避難』が一番」だと語る防災プロデューサーの永田宏和氏によれば、避難所での生活には、外部からは見えない苦労も多いのだといいます。
永田氏が「非常時には、人が変わるもの」と感じた避難所生活の実態とはどんなものなのでしょうか。同氏の著書『防災のプロが自分でやっている防災法を1冊にまとめてみた』から、一部を抜粋・編集してお届けします。
家が無事なら「在宅避難生活」がベスト
Q. 地震のあとに最初に復旧するのは?
①電気
②ガス
③水道
①電気
②ガス
③水道
正解は、「①電気」です。被災してライフラインが途絶えても、少しずつ復旧していくでしょう。たいていの場合、復旧するのは「電気」→「ガス」→「水道」の順です。
東日本大震災では、約8日で電力は94%が復旧しました。プロパンガスの復旧には約40日、都市ガスの復旧には約60日かかっています。そして水道の復旧までには6カ月以上かかりました。
被災しても、家が安全であれば「在宅避難」が一番です。プライバシーを守ることができ、犯罪に巻き込まれにくく、気兼ねなく自分たちのペースで暮らせます。
避難生活もできるだけ日常生活の延長線上にあることが、心身の健康のためになります。
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