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「地方だけど車は持たない」「外食は妥協しない」…築35年賃貸マンションに暮らす40代夫婦が実践"低収入でも豊かに生きる秘訣"

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キャンプに行く時だけはレンタカーを利用しますが、普段はバスと徒歩と電車で、遠くまで出かけています。

車を持たないようにしたら些細な幸せに気づいた

車を持たないで良かったことの1つが、街の観察が楽しいということ。車だと見過ごしてしまうような場所や街並みも、歩いていれば気になった時に、自分のペースで立ち止まることができます。

足元の小さな草花を眺めたり、気まぐれに知らない裏路地に入ってみたり。自分の興味ですぐに行動できるのは、徒歩ならではの自由さです。今では、「趣味は散歩」と言うほど歩くことが好きになりました。

車社会の地域でも徒歩や公共交通機関を組み合わせることで困らず暮らせる(撮影:メグミ)
『ほんとうの豊かさに出合うための9週間 部屋と心が自然に整う“一生もの”の暮らし』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

旅行先でも、観光スポットより住宅街や商店街を歩くことが好きです。散歩しながら、古びた建物を見つけては、何かのアイデアの種になりそうだと写真におさめたり、味のある小さなお店を覗いて毎日どんな会話がされているのか思いを馳せたり。家もお店も、暮らしの息づかいが感じられる存在です。歩きながらにして、知らない土地で暮らす人たちの生活に触れられる気がして心惹かれるのだと思います。

子どもの頃、休日の早朝に父がよく家の近くの大きな公園に連れていってくれました。双眼鏡を片手に鳥のさえずりを聞きながら、季節によって姿を変える木や花を観察して歩き回ることが週末の楽しみでした。そんな思い出があるからこそ、「歩く時間」を大切にしているのかもしれません。

今も天気の良い日は、家の近くにある大きな川沿いをよく散歩しています。なんてことない普通の川なのですが、金木犀の香りに秋の訪れを感じたり、寒さが緩んできたことを風で感じたり。

お金をかけなくても、四季の変化を楽しめるだけで日常は豊かになるもの。遠くに行かなくても、ほんの数十分の散歩が気分転換になっています。

物質的な物にばかり興味があった自分にとって、こうやって身の回りの何気ないことに敏感になってきたのは、精神的にも健康になってきた証拠だと感じています。

お金を使わなくても、五感を働かせればいくらでも楽しさは見つけられる。ならば最低限の収入があれば、もうそれで大丈夫。十分に幸せなのだと思えるようになりました。

街中を散歩する時間がせわしない日々の余白を生み出す(撮影:メグミ)
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