デリカミニの三菱「顧客ファースト」実践の場「スターキャンプ」で見たメーカーとユーザーのあるべき姿

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筆者は昨年4月に、三菱のタイ製造施設であるMMThを視察し、近隣のテストコースで「エクスパンダーHEV」に試乗している。

参照:日本未導入「エクスパンダーHEV」という実力車

「エクスパンダーHEV」ではパイロンスラロームなどを体験した(筆者撮影)

そうした中で、次期「パジェロ」や「パジェロスポーツ」の可能性についても意見交換しているが、日本向け「パジェロ」についてその時点で明確な方向性は決まっていない印象だった。

仮に、今回の報道内容が現実になった場合、タイ生産で日本にも導入されている「トライトン」をベースとして、より上質さを追求したモデルが想像できる。

トライトンは、ラダーフレーム構造を持つFR(後輪駆動)ベースの4WDピックアップで、サイズ的にもパジェロに最も近いためだ。

朝5時半過ぎ、富士山をバックにした「トライトン」(筆者撮影)

筆者は今回のスターキャンプにそのトライトンを三菱から借りて参加しており、パジェロの噂を含めて、三菱の今後のブランド戦略を思い浮かべながら朝霧高原での夜を過ごした。

アウトドア・コンソーシアム(同好会)を提唱したい

最後に、自動車メーカー各社関係者に筆者から提案だ。ぜひ、アウトドアを軸としたコンソーシアム(または同好会)を立ち上げていただきたい。

自動車産業界では「バリューチェーン変革」が必須と言われるようになって久しい。バリューチェーンの定義が難しい面もあるが、一般的に自動車産業では、クルマを売るまでがサプライチェーンで、クルマの販売およびクルマを売った後がバリューチェーンというイメージがある。

人気のロッククライミング体験(筆者撮影)

そうした中では、電動化や次世代バイオ燃料に関するカーボンニュートラルのLCA(ライフサイクルアセスメント)を意識したバリューチェーン構築が話題となる。

だが、社会インフラの整備に時間とコストがかかるなど、課題が多い。

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