一方で、「ユーザー体験(こと売り)」とそれに伴う「物販や整備」についてのビジネスチャンスを模索する動きは以前からあり、三菱のようなイベント開催やアクセサリー販売を実施しているメーカーもある。

ただし、クルマをカスタマイズしたときの車検対応や、ユーザーの自己責任に対する意識など、自動車業界でしっかりとしたガイドラインが構築されていない印象があるのも事実だ。
本来はバリューチェーン全体でメーカー間、さらに他業種を巻き込んだ協調が必要だが、もっとユーザーに身近でわかりやすいレベルで、自動車メーカー各社がユーザーと一緒に楽しみながら情報交換する場があってもいいはずだ。

三菱の「ユーザーファースト」に学ぶ
モータースポーツの「スーパー耐久」シリーズで、メーカーの技術トップや経営幹部が「ワイガヤ」ミーティングを行ったように、アウトドアの場をもっと有効に活用してはどうだろう。業界団体の日本自動車工業会(自工会)のワーキングチームという手もある。
そんなことを思ったのは、スターキャンプを体験しながら、三菱が「ユーザーファースト」に注力していることを再認識したからだ。

三菱関係者の多くが「ウチは(他の自動車メーカーと比べて事業規模が)小さいので」という表現をするが、小さいがゆえに、事業再生の道を歩みながらユーザーファーストの徹底に、いち早く目覚めることができたのではないだろうか。
三菱のブランド戦略、「次の一手」を大いに期待したい。
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