「ですが、浪人時代から1日12〜13時間の勉強をするようになったために、言葉というものをしっかり理解し、物事を理屈立てて考えることができるようになり、自分という存在であったり、自分が生きるためにやりたいことであったりなどが明確に言語化できるようになったと思います」
ついにNHKでドキュメンタリーを作る夢を叶えた
学習院大学を4年で卒業した井上さんは、2006年にはTBSビジョン(現:TBSスパークル)に入社し、『夢の扉+』、『世界遺産』、『ニュースキャスター』など、報道からバラエティまでの幅広いジャンルの番組を制作。
10年勤務したのちにテレビ朝日に入社し、『モーニングショー』のチーフディレクターなどを担当。2019年には目標であったNHKに入り、『クローズアップ現代』、『NHKスペシャル』、『ストーリーズ』などの番組を担当し、NHKでドキュメンタリー番組の制作をするという夢を叶えました。
6年勤務して2025年3月に退職した井上さんは、株式会社草莽映像を設立し、代表取締役として精力的にドキュメンタリー作品を作っていこうと考えています。
「ここ数年でテレビを取り巻く環境が変わってきて、テレビ局にいることで、世間とズレが生じてきていると思っていたので退職を決断しました。これからは自分で自由にドキュメンタリー作品を作ってみたいと思っています。
長期間、対象を追っていくのは忍耐力が必要ですが、大学受験で落ちたことで、そうした能力が人一倍ついたと思いますので頑張りたいです。現在、ドキュメンタリー作品を作るために密着する取材者を募集しています。もし興味がある方は、Xで募集をしているので、ぜひお知らせ下さい」
夢であったNHKに勤務し、ドキュメンタリー番組を制作する夢を叶えた井上さん。それでも立ち止まらず、新たな挑戦を続けているその姿勢は、浪人で得た自己分析力や、忍耐力が生きているのだと思いました。
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