《2浪で学習院→キー局ディレクター》"早稲田じゃないとテレビ業界いけない"のに全滅…遠回りもNHKで夢叶えた、受験に弱いけどひたむきな彼

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「当時は高校全体で上位2割しか大学を目指す人がいませんでした。僕は3年生のときに一番上の特進クラスに上がっていたのですが、そこでの英語の授業でも”I listen to”を『アイ リステン トゥー』と言う人がいる感じで、到底早稲田を目指せる感じではありませんでした」

数学が得意なのに苦手な文系受験を決断し、選択科目に政治経済を選んだことも相まって、1年目のセンター試験では国語・英語で200点満点中60点程度、政経では100点満点で40~50点に終わった井上さん。私立大学はお金がもったいなかったので受験せずに終わり、1浪が確定しました。

「早稲田を目標に設定したときは自分の無能さに気づいていませんでした。やればできるだろうと楽観視していましたね。高3から予備校は代ゼミに行っていたのですが、11〜12月頃には確実に浪人すると思って、浪人生活を楽しみにしていました」

第一志望はやっぱり早稲田

こうして浪人でも代々木ゼミナールの本科コースに通うことを決め、浪人生活を送り始めた井上さん。浪人を決断した理由をお聞きしたところ「早稲田に行きたかったから」という答えが返ってきました。

早慶上智クラスに入った井上さんは、同じ志望校を目指す仲間たちができたこともあって、切磋琢磨できるいい1年を過ごせたようです。

「早慶上智クラスは1~3までグレードがあって、当然僕は一番下の『3』クラスに入って授業を受けていましたが、そこで仲良くなった子は今でも付き合いがあります。授業は英語の富田先生の理屈で説明してくれる授業が好きでしたね。成績は結構上がって、模試で3科目の偏差値が50後半くらいまでいくこともありました」

早稲田は挑戦校に相当する偏差値だったものの、政治経済学部・法学部・商学部・社会科学部の4学部に出願し、おさえで明治大学と学習院大学を受けた井上さん。

しかし、早稲田どころか明治大学と学習院大学も不合格で、2浪が確定してしまいます。

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