「とんでもない再現度」 映画『宝島』の沖縄ロケセットが凄すぎた…現地の人が思わず涙した、《当時のまんま》のロケ地全貌

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「辺野古アップルタウン」は、1957年の地域開発に尽力した米軍の人名に由来する地名で、ベトナム戦争に合わせて移設された米海兵隊基地「キャンプ・シュワブ」の開設により栄えた町です。

現在でもアメリカの香りの残るこの町に、オープンセットが建てられ、「基地のフェンス」「小学校」のシーンなどの撮影はこちらで行われました。

その再現度は、「当時を知る関係者が特飲街のセットを訪れた際に、昔を思い出して思わず涙ぐんでしまった」ほどのレベルだった、とのことです。

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当時の風景が忠実に再現された「辺野古アップルタウン」(©真藤順丈/講談社 ©2025「宝島」製作委員会)
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まるで当時そのものの情景を見事再現した撮影中の1枚(©真藤順丈/講談社 ©2025「宝島」製作委員会)

「辺野古アップルタウン」のある県北部には、他にも様々な見どころがあります。

名護市には、NHKの連続テレビ小説『ちむどんどん』(2022年)で登場した、バス停「西山原(にしやんばる)」のセットがサトウキビ畑の一角に設置されており、海をバックにしたおすすめのスポットです。

また、2025年7月に開業した話題のテーマパーク「ジャングリア沖縄」は名護市と今帰仁村にまたがる広大な敷地にあります。

その今帰仁村には、13世紀にさかのぼる歴史を有し、ユネスコの世界遺産である「今帰仁城跡」があり、ここでも「基地」のシーンの一部が撮影されました。

また、村の北部の「古宇利島」には、“映え”スポットとして有名な「ハートロック」があります。さらにお隣の本部町には、今や沖縄を代表する観光地となった「沖縄美ら海水族館」も。

「辺野古アップルタウン」のある北部地域には、まさに、800年前の史跡から現代の「ジャングリア」まで、幾多の歴史が積み重なった名所が点在しているのです。

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世界遺産にもなっている「今帰仁城跡」(写真:beauty-box/PIXTA)
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“映える”スポットとして人気がある「古宇利島」の「ハートロック」(筆者撮影)

アメリカ統治下の雰囲気が残る沖縄南部

『宝島』のロケ地としては、他にも、南部糸満市の「北名城ビーチ」(作中では、「ヤラジ浜」という架空のビーチとして登場)、八重瀬町の「ぐしちゃん浜」、さらに南城市内の住宅地などで撮影が行われています。

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