実写映画の《歴代興行収入トップ10》に『国宝』食い込む!上位の顔ぶれは"洋画が多数"。『アバター』『ハリー・ポッター』超えなるか展望予測

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映画館に観客を呼べる大スターの登場が待たれるところだが、そう言われてすでに久しい。洋画が若い世代の共感を得にくいと言われている昨今、なかなか社会的なムーブメントが起きにくいのかもしれない。

それでも、ひとつのきっかけで世の中の流れが生まれることもある。昨年から今年にかけて、洋画のヒット作が戻ってきている。その勢いに乗って、次世代スターの芽が育っていくことが期待される。

『国宝』の大ヒットがいかに規格外か

主人公・喜久雄を演じた吉沢亮
主人公・喜久雄を演じた吉沢亮(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

邦画実写で『国宝』に次ぐ近年のヒット作は、2018年の『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(93億円)、2013年の『永遠の0』(87.6億円)となり、その次は2009年の『ROOKIES-卒業-』(85.5億円)にまでさかのぼる。

邦画実写は、とくにコロナ禍以降、ヒット規模が縮小しており、いまや10億円を超えればヒットと呼ばれる。そうしたなか、50億円を超える作品がコンスタントに年間数本生まれてはいるが、100億円に届くのはごく稀な時代になっている。

そうしたなかの『国宝』の大ヒットがいかに規格外の偉業であるかが、実写歴代ランキングからわかるだろう。この先、いつこういった作品が出てくるかわからない。

ただ、『国宝』は22年ぶりに邦画実写100億円超えの道を切り開いた。その風に乗って、ここから先の時代にこの軌跡をたどる作品が続くことが期待される。

『国宝』の実写歴代興収TOP5入りに期待しつつ、次なる『国宝』がどんどん生まれてくることを楽しみに待ちたい。

【もっと読む】吉沢亮主演『国宝』大ヒットの背景に“歌舞伎ファン”の圧倒的な支持 「上映3時間」「難解なテーマ」ながら、なぜ若者にも支持されるのか?では、2025年を代表するムーブメントになっている映画『国宝』について、映画に詳しいライターの武井保之氏が詳細に解説している。
武井 保之 ライター

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たけい・やすゆき / Takei Yasuyuki

日本およびハリウッドの映画シーン、動画配信サービスの動向など映像メディアとコンテンツのトレンドを主に執筆。エンタテインメントビジネスのほか、映画、テレビドラマ、バラエティ、お笑い、音楽などに関するスタッフ、演者への取材・執筆も行う。韓国ドラマ・映画・K-POPなど韓国コンテンツにも注目している。音楽ビジネス週刊誌、芸能ニュースWEBメディア、米映画専門紙日本版WEBメディア、通信ネットワーク系専門誌などの編集者を経て、フリーランスとして活動中。

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