実写映画の《歴代興行収入トップ10》に『国宝』食い込む!上位の顔ぶれは"洋画が多数"。『アバター』『ハリー・ポッター』超えなるか展望予測

その多くが洋画全盛期の作品だ。昨年の邦画と洋画の年間興収シェアは邦画が約75%だったが、1990年代後半からは2000年代半ばまでは洋画シェアが60〜70%を占めており、大ヒット作のほとんどはハリウッド大作だった。
そんな時代の代表的な作品が1位の『タイタニック』(277.7億円/1997年)。ジェームズ・キャメロン監督のスペクタクル作品としておなじみだが、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウインスレットが演じたジャックとローズがタイタニック号の船首に立つシーンは、作品を象徴する名シーンとなり、さまざまなパロディが生まれるほどの社会現象的ヒットになっていた。
破格の人気を誇る『ハリー・ポッター』シリーズ
2位の『ハリー・ポッターと賢者の石』(203億円/2001年)、3位の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(173億円/2002年)も同時代の作品。
J・K・ローリングの小説を原作にする世界的大ヒットシリーズの1作目と2作目であり、魔術学校を舞台にする魔法使いの子どもたちのファンタジックアドベンチャーが、日本でも一世を風靡した。
同シリーズでは、2004年の『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』が135億円、2005年の『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』が110億円を記録。2011年のシリーズ最終作『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』が96.7億円、2007年の『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』が94億円。
2009年の『ハリー・ポッターと謎のプリンス』が80億円、2010年の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』が68.6億円で、シリーズ8作すべてが60億円を超えるヒットになり、うち半分が100億円を超える大ヒットタイトルになっていた。
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