実写映画の《歴代興行収入トップ10》に『国宝』食い込む!上位の顔ぶれは"洋画が多数"。『アバター』『ハリー・ポッター』超えなるか展望予測

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この時期は『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『ジュラシック・パーク』『スター・ウォーズ』新3部作のほか、『ロード・オブ・ザ・リング』『ダ・ヴィンチ・コード』など強力なライバルたちがひしめいているが、そのなかでも『ハリー・ポッター』シリーズは子どもから大人までオール世代から人気を得る破格のヒット映画だった。

トム・クルーズは日本で観客を呼べる稀代のスター

その後、邦画がシェア6〜7割を占めるようになった2010年代以降も、ハリウッド大作からの大ヒットは生まれている。

洋画不況と言われる時勢になってから、ハリウッドの底力を見せつけたのが、2022年の『トップガン マーヴェリック』(138.1億円)だ。還暦を迎えた往年のハリウッドスター、トム・クルーズの日本での鉄板の人気ぶりを改めて示した。

トム・クルーズ主演作では『ミッション:インポッシブル』シリーズが2010年代以降も50億円前後の大ヒットになっているが、同作は格が違う。前作『トップガン』(1986年)から36年ぶりの続編となり、トム・クルーズ演じる伝説のパイロット、マーヴェリックが再び戦闘機を操縦する姿や、80年代のハリウッド作品そのままの空気感が往年の映画ファンを熱くした。

8位の『ラスト サムライ』(137億円/2003年)の主演もトム・クルーズ。日本好きで知られ、作品公開のたびにプロモーションイベントのために来日している彼への日本ファンの信頼と好意は厚い。世界的ヒットを生み出し続ける稀代のスターだが、日本においては彼抜きで洋画興行が語れないほどの存在になっている。

ただ、裏を返せば、次世代のハリウッドスターが生まれていないとも言える。

大ヒット作で名前が挙がるスターには、ブラッド・ピットやジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオなどがいるが、彼らはみな50〜60代。若い世代では、ティモシー・シャラメやトム・ホランド、エズラ・ミラーなどが浮かぶが、その人気は一部に留まっている。

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