フクロモモンガは本来、群れで生活する動物。だからこそ複数飼育が正しいという考え方もあるが、迎える前に余裕をもって飼育できるかを検討すべきだと、ひろさんは言う。
当たり前だが1匹ずつに個性があり、異性を迎えたとしても簡単に夫婦になるわけではない。相性が合わなければ終生別々のケージで飼わなければならない。相性が良かったとしても、異性同士であれば繁殖を続けて飼育崩壊を招く恐れもある。
ひろさん自身、これ以上増えれば飼育は難しいと考え、ジゲン君の去勢に踏み切った。
「同じ男として、ジゲンには申し訳ないと思いましたが、飼い主としては必要な決断だと思い、決めました」


現在は3人と4匹の大家族に
ジゲン君に家族ができたのち、飼い主夫婦にも、女の子が生まれた。3人と4匹。夫婦は手狭になった部屋を引き払い、郊外に一軒家を建てた。

7年前、ひとりでワンルームに住んでいたひろさん。ジゲン君に出会ったことをきっかけに、現在では3人と4匹の大家族となり、マイホームに引っ越した。休みの日には新居のウッドデッキで、フクモモのケージと娘のおもちゃを洗うのが日課になっている。
娘は3歳になり、自分から「もんもんに触りたい」と言うようになった。まだ個体の見分けはつかないので、4匹まとめて「もんもん」だ。


娘の成長にもフクモモの影響を感じると、もえさんは言う。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら