「部下育成キャンセル界隈」の上司が抱く3つの誤解 「仕事が山積み」「時間がない」は言い訳?

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部下育成に疲れ果てた上司たち。何か誤解があるかもしれません(写真:Jake Images/PIXTA)

「なぜ部下を育てる気力が湧かないんだ……」

最近、SNSで「○○キャンセル界隈」という自虐的な表現が流行している。風呂に入らなきゃいけないのはわかっているが面倒で入らない「風呂キャンセル界隈」。外出すべきだが、家から出たくない「外出キャンセル界隈」。そして今、管理職の間で密かに広がっているのが「部下育成キャンセル界隈」だ。

なぜ上司たちは、それほど部下育成をキャンセルしたがるのか?

そこで今回は、部下育成に疲れ果てた上司たちが陥る3つの誤解について解説する。部下育成に悩んでいる管理職は、ぜひ最後まで読んでもらいたい。

「キャンセル界隈」とは何か

そもそも「○○キャンセル界隈」とは何なのか。

これは「やらなければならないとわかっているが、面倒で気力がない」という自虐的な意味を持つ。たとえば「風呂キャンセル界隈」の人がSNSでつぶやくと、「私も私も」と同調する人が現れる。そこから生まれたのがこの表現だ。

同様に「外出キャンセル界隈」「人付き合いキャンセル界隈」、さらに若者の間では「残業キャンセル界隈」も広がっている。そして今、管理職の間で急増しているのが「部下育成キャンセル界隈」である。

人手不足で自分の仕事も山積み。若手が辞めればその穴埋めで手一杯。上司から「もっと部下育成しろ」と言われても、現実的に時間が取れない。

同僚の課長と飲みに行けば「部下育成なんて無理だよね」と慰め合う。これが部下育成キャンセル界隈の実態だ。

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