Z世代の就活生の80%以上「TikTokで企業の動画を見ている」 の衝撃 新入社員が「想像と違った」で離職するのを防ぐSNS活用術とは

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

先のアンケートを見ても分かるように、動画を入り口にして興味を持つ人はたくさんいます。とりわけZ世代の認知や支持を集めるためには、これからの時代、動画、特にTikTokというツールが最適だと思います。

このような背景から、起工業では、TikTokでの施策を始めました。

「いまは興味がない人」に気づきを与える

起工業の求人件数は、TikTokを有効利用することで大幅に改善されました。月々の求人メディアへの採用広告出稿費は多額のコストが生じますが、TikTokなら広告宣伝費をかけずに、ターゲット層に訴求ができます。

人気を集めるために意識したのは、先のアンケートからも分かるように、求職者が起工業の現場の雰囲気が分かるような作りにすることです。

応募者にとって、これから働く現場や従業員の雰囲気が分かるか分からないかは、とても大切です。「想像していた雰囲気と違う」となれば齟齬が生じ、離職につながりかねません。

それでは元も子もありません。そのため、福利厚生面を含めて、起工業がどのような会社なのかを伝えるべきだと判断し、僕たちは「未経験者」をハブコンテンツに「経験者」をコアコンテンツと分けて動画を企画しました。

「とびになりたい」という明確な目的がある層と、まだ「無関心な人たち」とでは、それぞれ知りたい部分が違います。

それだったら、それぞれを分けてコンテンツを作った方がより早く人気を獲得できると考えたのです。

動画を見ている中で、「とびになりたい」と思っている人が100人しかいなければ、その動画は100人にしか刺さりません。

では、それ以外の「無関心な人」に動画を見てもらうにはどうすればいいか。

とびは、高いところで仕事をします。その「高いところが好き」な人は全国に1万人以上いるかもしれない。

そこで「高いところが好き」という人をペルソナに設定して、その人たちに刺さるコンテンツを作ればいいのではないかと考えたのです。

次ページ工夫次第で幅広い層に届けられる
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事