なぜ一橋大生はダンス・歌"未経験"で選ばれたのか? timelesz・篠塚大輝が示した「考えて動ける力」の凄さ

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3次審査で篠塚の、その地頭の良さが光った場面がある。

課題曲の「SHAKE」に取り組むも、ダンスの見せ場がある難しいパートをダンス未経験者が担当していた。ダンストレーナーや菊池から、「パートを考え直した方が良い」とアドバイスをされるも、なかなか意見がまとまらない。この時、篠塚が「いや、変えよう。その方が早い。時間ないで」と発言。自身もダンス未経験者で、譲ることで損するかもしれない立場である篠塚の思い切った提案に、みんなの意見がまとまり、パート変更がスムーズに進んだ。

そもそも、一般的なオーディション番組では見せ場のあるパートを「奪い合う」構図になることが多い。近頃は数多くのオーディション番組があり、番組を視聴していた参加者ほど「パートを譲る」発想にはなりにくいのかもしれない。

松島聡は候補者を見る際、「人間的な部分」と「timeleszとして一生を共にするくらいの覚悟や熱量」を重視していることを番組の序盤から語っていた。

篠塚は、オーディション中に「このオーディションは素を見せないと落ちると思うんですよ」と語っていた(『anan 2427号』)。明確に理解していたわけではないのかもしれないが、オーディションの本質を早い段階でつかんでいたのだろう。

「考えて動ける力」を構成する3つの行動

さて、本稿では篠塚が持つ「考えて動ける力」について書いている。ビジネス記事らしく、この力を構成するものを因数分解して考えていこう。

筆者の持論だが、「考えて動ける力」は3つの要素から成り立っていると考えている。

①本質をつかむ力

②「弱さ」を見せられる素直さ

③「他者視点」で動ける感性

それぞれ順に解説していきたい。

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