なぜ一橋大生はダンス・歌"未経験"で選ばれたのか? timelesz・篠塚大輝が示した「考えて動ける力」の凄さ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「考えて動ける力」は、今後ますます求められる

笑顔のメンバー
それぞれのメンバーの関係性もファンから喜ばれている(写真:timelesz公式Xより)

篠塚の「考えて動ける力」は、従来イメージされていた「イエスマン」的な後輩像とは根本的に異なる。自己肯定感を持ちながら相手を立てられる。論理的思考と感謝の心を両立しながら、失敗を恐れず挑戦する姿勢。これらは、現代の職場で求められる新しい人材像そのものだ。

多くの企業が優秀な人材の確保に苦労する一方で、採用後の早期離職に悩んでいる。また、世代間の価値観の違いも組織運営の課題だ。しかし興味深いことに、Z世代の多くが「成長したい」と回答しており、上の世代が抱く「向上心不足」のイメージとは正反対の結果も出ている。

篠塚のような存在は、こうした世代間ギャップを超越する普遍的な価値を体現している。彼の座右の銘「二兎を追う者だけが、二兎を得る」が示すように、学業とアイドル活動の両立、謙虚さと自信の共存。一見矛盾するものを両立させる力こそ、令和時代の「考えて動ける力」だろう。

ただし、個人の力だけでは限界がある。先輩メンバーが「しのを背負う」と宣言したtimeleszのように、組織の受け入れ体制が不可欠だ。完璧でなくても、素直に学ぶ。感謝を忘れず、失敗を成長の糧にする。篠塚が見せる「考えて動ける力」は、Z世代にとっての新しい“信頼の形”なのかもしれない。

【もっと読む】《大手企業も続々CM起用》なぜ『タイプロ』は落選者も引っ張りだこに? オーディション番組として異例状況の理由 では、ROIROM(ロイロム)を筆頭に落選者たちが大手企業から引っ張りだこになる背景について、ライターのかたおか由衣さんが詳細に解説している。
かたおか 由衣 ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

かたおか ゆい

東京都出身。東京学芸大学卒。星野リゾート勤務後、専業主婦を経て2020年よりライター。小学校教員免許を持ち、教育・子育て、エンタメ(音楽・アイドル・ドラマ)分野で取材・インタビュー・レポート・コラム執筆を手がける。2019年から4年間、沖縄・竹富島で暮らし、講談社コクリコで『島暮らしの子育てと学び』連載。現在は埼玉県在住、3児の母。「好き」や「思い」の力を軸に、多様な場で出会った声を言葉にして届けている。
X:@MomYuuuuui(https://x.com/MomYuuuuui)

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事