店舗数拡大が続く「鎌倉パスタ」 生パスタ、パン食べ放題だけじゃない強さの秘密

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

サービス面では、外食業界で接客ロボットの導入なども進む中、あえて「人」にこだわる方針だ。店舗の従業員はすべてアルバイト。パンの仕込みから焼き上げを含む調理だけで回るよう仕組みを作り上げた。

接客では声がけの回数と質を重視。接客担当が迷わなくて済むよう、声がけの言葉はあらかじめ決めている。

例えば料理提供時には「生麺はソースを吸いやすいので、お早めにお召し上がりください」と一言。パンの焼き上がり時には鈴を鳴らし「クロワッサン焼き上がりました」と呼びかける。

公園に面したテラスがセレブ感を演出。子連れ客がゆっくりできるよう、キッズスペースも備えている(撮影:尾形文繁)

現時点では、接客ロボットの導入は考えていない。斎木社長は、「人材の応募動機に『サービスがしたい』という声が多くあります。お客さんとの接点があるからうちを選んでくれているようです。また将来ベーカリーを始めたいという人も応募してきてくれます」と言う。

今後も深刻化が予測される人手不足には、効率化により従業員が接客に集中できるようにする。食材の加工は工場で行い、仕込みの工程を省略。パン生地の仕込みなどは時間も労力もかかるイメージだが、今は生地の進化により効率化が進んだ。アルバイトが開店2時間前にくれば間に合うのだという。

店舗拡大に必要な業態開発

出店計画では、2026年3月期に211店舗とし、向こう3年で250店舗を目標としている。

そのために注力するのが、業態開発だ。チェーン店は200店舗を超えると、地域によっては自社内での競合が起こる可能性がある。別業態の開発はその対策となる。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事