《大手企業も続々CM起用》なぜ『タイプロ』は落選者も引っ張りだこに? オーディション番組として異例状況の理由

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花王EssentialのWEBCMに起用された「ROIROM」(画像:花王株式会社プレスリリースより)
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花王、ソフトバンク、ホリプロといった大手企業が今、オーディション番組の「落選者」を次々と起用している。

2024~2025年、人気アイドルグループSexy Zone(現timelesz)が新メンバーを公募し、選考過程をNetflixで配信した「timelesz project -AUDITION-」(通称・タイプロ)。1万8922人から選ばれた5人の新メンバーのみならず、選ばれなかった候補生たちも、連日引っ張りだこなのだ。

これは、「一つの場所で選ばれなくても、別の場所で輝ける」ことを示唆しているようにも見える。筆者の周りでも、「タイプロ」をきっかけに初めてアイドルの推しができたという声を聞く。「タイプロ」はエンターテインメント業界に何をもたらしたのか。

現役アイドルによる前代未聞の「仲間探し」

「タイプロ」の新しさはどこにあったのか。

Sexy Zoneというグループ名は知っている人も多いだろう。メンバーの佐藤勝利、菊池風磨、松島聡の3人が、2024年「timelesz(タイムレス)」へ改名と同時に、新メンバーオーディション開催を発表。約半年間Netflixでドキュメンタリーとして配信していた。Netflix内ランキングで何度も1位を獲得し、Xでは毎回トレンド入り。

デビューして13年、ドーム公演も果たした現役アイドルが、自ら審査員として仲間を探すことは、前代未聞だった。多くの人にとってはベールに包まれていたアイドルの想いや努力、裏側が、Netflixを通じて広く開放された。審査が進むにつれ、3人はもちろん、候補生それぞれにしっかりファンがついて、熱量は増していくばかりだった。

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