封筒1枚だけ、パジャマの下だけでも売る…県内世帯の半分が加入する「コープみやざき」のすごみ
コープみやざきには、年2回、25万人の組合員に届ける「わが家の声カード」があります。組合員がいつでも要望や提案が行える、「よくするカード&よかったよカード&こんなふうに使ったよカード」(通称「よくするカード」)も用意されています。
また、職員が組合員から聴いたり気づいたりしたことを記入する「こんなこと聴けたよ! 気づいたよ! 報告書」もあります。
その他に、機関紙へのたよりやアンケートへのコメントなど、組合員からの声を聴く20を超える仕組みがあります。寄せられる声は年間約8万件を超えています。内訳は、組合員が直接記入した声が約3万件、職員が聴いたり気づいたりして記入した声が約5万件になるそうです。
「聞きっぱなし」にしない
これだけの声に対して、職員はちゃんと目を通しているのでしょうか。
尋ねてみると、「はい、全部見ていますよ。組合員さんからの声は血液のように組織の中を流れ、関係する部署には必ず届き、日々の業務に生かされています」とのこと。
直接、組合員に返事をしたり、「こんな意見がありましたので、こうしました」と店舗に貼りだすなどして、決して「聞きっぱなし」にせず、声を生かす姿勢を貫いているそうです。
きちんと受け止められ、生かされ、返されることで、組合員も「また言おう」という気持ちになります。それが、生協の主体者になることにつながります。
たとえば店舗のイートインコーナーには「小さな子供さんが、食べ物をこぼしたり、汚すのは当たり前!どうぞ気にせず、ご利用ください」という貼り紙があります。これは組合員からの、「子どもが食べ散らかして、お店を汚すのが申しわけない」という意見に対する返答でした。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら