"疲れているのに、休みたくても休めない人"が元気に働き続けるためには? 「大丈夫か見極めるポイント」を精神科医が伝授
①つらくても、それは「乗り越えるべき壁」!?
エンジンをいくらふかしても、全部空回りしている感じがしていました。無理をしていることがわかっていても、休むことはできませんでした。このままあきらめたら、何もできない、何も続かない、何も満足いかない自分で止まってしまうのではないかと怖かったです。
ネガティブになって、急に涙が出たり、暴食したりしてしまっていました。そうなっても、大丈夫だし、みんなもそうなんだからと思っていました。Mrs. GREEN APPLEの『ケセラセラ』とかを聴いて、負けるなと奮い立たせていました。(A子さん・20代前半)
A子さんは、そのまま働き続けて体調を崩し、クリニックを受診します。周囲から「自分の幸せが最優先」と言われても、それができないから苦しいのにと思っていました。
どんなにつらくても、それは新卒の自分が乗り越えるべき壁。しっくりこないアドバイスにも耳を貸し、忙しい中で少しでも多くを学ぶために、とにかくインプット。
「成長しなければならない、変わらなければならない」という呪縛にとらわれていた日々は大変だったといいます。
どうしようもなくなって心身を壊してしまう
②「周りに迷惑かけるわけにはいかない」
毎月かなりの残業がありました。やってもやっても仕事が終わらず、四六時中、業務連絡の通知が鳴り続けていました。
無理をしているとは思っておらず、むしろ頑張れていない自分を責めていました。そうこうしているうちに、同僚が倒れたり産休に入ったりして、そのぶんの仕事にも追われるようになって……。
そんな中、休むという発想は浮かびませんでした。(B子さん・40代前半)
同僚もみな忙しく余裕のない職場で、「できればもっとやってほしい」という圧まで感じていたのだそうです。
どうしても自分から休むとは言い出せなかったB子さん。今思うと、戦力外通告を受けるために、無理をして自分を壊そうと思っていたのではないかという気がするといいます。
③「社会のレールから外れる」という恐怖
部署が変わって、課長と事前に詰めた内容でも、部長がNOと言えばひっくり返る状況になり、振り回され続けました。自分ひとりだけ仕事ができないように扱われたけれど、ここで逃げるわけにはいかないんじゃないかと思いました。
会社を辞めたら社会のレールから外れるのではないか、大学受験や就活での努力が水の泡になるのではないかと、マイナスの想像がとめどなくあふれてつらかったです。(C男さん・20代後半)
C男さんは、自分ではどうすることもできないので、いっそのこと、何らかの外部要因で会社がつぶれたらいいのにとまで思っていたそうです。
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