トラックパッドを替えれば作業効率が上がる パソコンでの仕事の進め方が激変

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ON/OFFスイッチ部

またクリックについても快適性が向上している。前作ではトラックパッドの手前のゴム足がスイッチになっていて、クリックを認識する仕組みになっていた。そのため、なるべくパッドの手前側でクリックする必要があった。しかし新型Magic Trackpad 2では、Apple Watch、MacBookシリーズ、そしてiPhone 6sシリーズに採用された感圧タッチパネルが採用されたため、どこをクリックしてもきちんと認識される。

さらに、クリックを認識する圧力をカスタマイズすることができるほか、クリック音を静かにすることもできる。筆者は真っ先に、最も軽い圧力でクリックを認識するように変えた。これで、クリックする場合でも、ほとんど力をかけず、指先の動きに敏感に反応してくれるようになった。

これまでも、タップをクリックとして認識する機能は存在していたが、非常に弱い力でのクリックの方が指先へのフィードバックの有無も含めて心地よく操作することができるだろう。

極上の操作体験を

おそらくクリックの圧力やフィードバックの強さは、完全に個人の好みの問題だ。たとえば筆者が設定したクリック圧最低、サイレントフィードバック、という組み合わせは、誤動作の可能性が高まるとして避ける人もいるかもしれない。ただ、そうした好みに合わせた設定ができる点も、このMagic Trackpad 2のメリットと言えるだろう。

改めて薄さがわかる

日本での1万4800円(税別、Apple Store)の価格が設定されており、パソコンのアクセサリとしては高い部類だ。ただ、日々の作業をよりしなやかに、気持ちよく触れることができるようになる本製品。旧モデルを2010年に購入し、不満点はありつつも5年間故障せずに使えたことを考えると、この心地よさへの投資を進んで実行したい。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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