甲子園優勝で沖縄の道路がガラガラに?「テレビをつけて応援する職場」に「イオンでの大熱狂」“一致団結の大フィーバー”を沖縄記者が解説

そんな、いつもの街の様子と違う現状を共有しようと、Xでは地元ウェブメディア主導で「#沖尚決勝経済調査」なるハッシュタグも出現。各地の道路や商業施設の人出の変化などを観測しようとの遊び心もみられた。
“止まる経済”もあれば、“動く経済”もある
通常夜間に営業するスポーツバーやスポーツ居酒屋は、この日は特別に午前10時の試合開始に合わせてオープン。これは決勝戦に限ったことではなく、甲子園で試合のある日は“甲子園シフト”で営業する店も多いが、沖縄尚学が勝ち上がるにつれてそのような店も増えていった。スポーツバーやスポーツ居酒屋に限らず、カラオケスナックやカフェなど普段スポーツとは関連が無い店も「一緒に応援しよう」という意味合いで特別開店をしていた。
那覇市内のスポーツ居酒屋で働く30代の女性は「飲食店への経済効果は抜群だと思います」と話す。「決勝進出が決まった途端に約80人の予約が次々埋まっていきました。市内にある他の飲食店も軒並み埋まっていて『今日は朝から飲むぞ』という消費がすごかったです」と話す。それに引っ張られるように、夜の経済も活性化した。人々は各地で“祝賀会”を開催し、何軒も飲み歩くことになる。お祝いムードがはちきれてしまったある居酒屋グループは「全てのお酒を無料」というやけくそのような大サービスで超還元祭をしていた。

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