【ハッピーセット】「ワンピースカードの見送りは正解」「三度目は許されない」マクドナルドがとるべき《転売ヤーを駆逐する“究極の一手”》

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特に難しいのが、コンテンツの需要予測だ。現在は映画『国宝』が大ヒットしており、昨年はインディーズ映画『侍タイムスリッパー』がメジャーヒットとなったが、どちらも口コミによって爆発的ヒットにつながっており、事前には予想ができなかっただろう。

「人気がある」「はやっている」という情報がさらに人気や流行を生むという現象が起きるのだが、これがデジタル化によって加速しており、何が起こるかは以前に増して予想ができなくなっているのだ。

コンテンツのような無形のものであれば、供給は調整しやすいのだが、ハッピーセットの場合はコンテンツとコラボした有形の商品だ。迅速に供給を増やすことは難しい。

2019年10月に食品ロス削減推進法が施行され、食品ロス削減の対策が強化されている。8月20日に消費者庁からマクドナルドに改善要望が出されたのも、その延長線上にある。

ポケモン
2025年8月22日現在、ハッピーセットを購入すれば選択することのできる「ポケモン」のおもちゃ。都内の店舗では、特に品薄ということもなかった(筆者撮影)
ポケモン
中には人気キャラクター「イーブイ」のキーホルダーが入っていた(筆者撮影)

マクドナルドがとるべき対策

フリマアプリの普及によって景品の転売行為が蔓延し、買い占め行為が加速するようになり、付随して食品廃棄の問題も深刻化している。転売行為を規制することは重要なのだが、転売行為自体は違法行為ではなく、完全防止は困難だろう。

景品の在庫を十分に用意していれば、需給バランスが適正化され、転売も防ぐことはできるだろう。

しかしながら、万が一需要が少なかった場合は、景品の在庫を抱えてしまうことになる。食品の廃棄は問題だが、それをはるかに上回る景品の廃棄が生じてしまっては本末転倒になってしまう。

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