【ハッピーセット】「ワンピースカードの見送りは正解」「三度目は許されない」マクドナルドがとるべき《転売ヤーを駆逐する“究極の一手”》

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8月8日から行われた「ポケモン」コラボでも同様の問題が起きた。9日から11日の3連休には、数量限定でポケモンカード2枚セットが特典で追加された。これに顧客が殺到し、開始日に大半の店舗で在庫がなくなった。

転売や食品廃棄の問題が起きたほか、店員に威圧的な態度を取る客が出たり、購入できなかった顧客からクレームが入ったりという事態も発生し、従業員が疲弊するという問題も生じてしまった。

これを受けて、8月11日にマクドナルドは公式サイトで謝罪と今後の対応策を発表した。

マクドナルド
マクドナルドが公表した謝罪と今後の対策(画像:日本マクドナルド公式サイトより)

15日に「ポケモン」コラボの第2弾が開始したが、15~17日の3日間「1グループ1会計、3セットの購入を上限」とする購入制限を行った。

このときは買い占めも大きな混乱も起こらなかったようだが、対応策が功を奏したというよりは、ポケモンカードの配布が行われなかったことが大きいとみられている。

朝日新聞の取材によると、ポケモンカードは6種類で計300万枚弱が用意されていたという。この数は決して多いとはいえないものの、本カードは希少品でもなかったために、買い占めや転売が起きることを十分に想定できていなかったようだ。

要するに、問題が発生した最大の要因は「需要の読み違い」である。逆にいえば、需要予測が難しいからこそ、何度も同じ問題が起こってしまうともいえる。

「供給を増やせばよい」は正論だが…

ハッピーセットにおいて、上記の事例以前にも「星のカービィ」「新世紀エヴァンゲリオン」とのコラボの際にも同様の問題が起きている。

商売において需要予測は収益を左右する重要な要素なのだが、もともと需要予測は難しいうえに、その難しさはどんどん増していっている。

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