【ハッピーセット】「ワンピースカードの見送りは正解」「三度目は許されない」マクドナルドがとるべき《転売ヤーを駆逐する“究極の一手”》

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過去の失敗を踏まえて、対策を講じることもできたのではないかとも思えるのだが、万が一、転売が起こり、批判が再燃してしまうことは、どうしても避ける必要があっただろう。

「仏の顔も三度」「三度目の正直」ということわざもあるし、野球でも3回アウトになるとイニングが変わる。意味は変わるが、「二度あることは三度ある」ということわざもある。

筆者の経験則からいっても、3回同じ過ちを繰り返してしまうと、「本気で改善する気がない」と思われる。下手すると相手から見捨てられてしまう。

多少なりともリスクがあることを鑑みて、いったん見送って対策を練り直すことは賢明な判断だったといえるだろう。

一方で、マクドナルドは「見送り」と言っているが、「中止」とは言っていない。対策の見通しが立てば、再開の可能性は十分ありえるだろう。ただし、肝心なのは十分な対策を立てることができるかどうかである

マクドナルド
「中止」ではなく「見送り」としている(画像:日本マクドナルド公式サイトより)

なぜ同じ問題が起きたのか?

直近でハッピーセットに関連して起きた問題を振り返っておこう。

2025年の5月、人気キャラクター「ちいかわ」とコラボしたハッピーセットが販売されたが、16日に開始した第1弾は、わずか3日間で販売終了となった。転売問題と商品の廃棄の問題も起きていた。

23日からの第2弾ではさらに事態は加速し、開始の翌日の24日には発売終了となり、マクドナルドは謝罪する事態となった。

なお、30日から開始予定だった第3弾は実施されなかった。ただし、これは混乱回避のためというよりは、第2弾で在庫が尽きたことによるともみられている。

ちいかわ
「ちいかわ」とのコラボの際、おもちゃがフリマサイトで多数転売されていた(画像:メルカリアプリより)
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