「体力と気力が削られるが…」それでも《青春18きっぷ》で旅をしたくなる 大阪→東京10時間、実際にやってみたら地獄と天国が同居していた

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兵庫→大阪→京都→滋賀→岐阜→愛知→静岡→神奈川→東京。乗り換え5回、9都府県を移動する大冒険の始まりだ。

いざ検証開始!(著者撮影)

 

乗り換え5回。9時間23分となっているがはたして……(著者撮影)

削られていくHPとMP⋯。中間地点「浜松」B級グルメで心身回復

ところがどっこい。大阪駅のホームでさっそく問題発生。なんでも踏切内で無理な横断があったらしく、8分の遅延が発生しているらしい。

筆者の経験上、大阪〜東京の移動は大きく4つの区分に分けられる。

「区分A」大阪〜滋賀の米原・約2時間
「区分B」米原〜愛知の豊橋・約2時間
「区分C」豊橋〜静岡の熱海・約3時間
「区分D」熱海〜東京・約2時間

*乗る電車によって数十分単位の誤差がある

今回の検証で、米原での乗り換え時間は7分だった。つまり遅延発生により、私の計画はスタートからすべて台無しに⋯⋯。乗り換え回数が多い分、青春18きっぷにはこういった弱みがある。

けれどトラブルを楽しむのが旅の、いや、人生の醍醐味ではないか。旅と人生は似ていると私は思う。計画通りの人生なんてツマラナイ。

気を取り直して、私は米原を目指した。すると米原駅に近付いたとき、「この列車の到着の遅れを受けて、8番ホームで豊橋方面に向かう電車が接続待ちをしています。乗り換えの方はお急ぎください」という車内アナウンスが流れ、心の中でガッツポーズ。

こうして予定通り、大阪→京都→米原→大垣→名古屋といった主要駅を通過。区分Bの終着駅である豊橋まで約4時間、スムーズに移動することができた。

大垣あたりから(移動の疲れで)少し元気が無くなってきたこともあり、ここで少し遅いお昼休憩。豊橋名物のB級グルメ「スパゲッ亭チャオ」であんかけスパゲッティを食べて、心身ともに回復しようと思ったが⋯⋯。

ここから先は青春18きっぷユーザーが悲鳴上げる、地獄の静岡越えが始まる(静岡県内を東西に移動する東海道本線は、ロングシートの車両が多く、乗客の数が多く、各駅停車でゆっくり進んでいく特徴がある)。

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