「日本で唯一のヘビ専門研究所」「大蛇や毒ヘビが…」群馬《スネークセンター》で見た"驚く光景"ーー過去には“毒ヘビの血清”も作られた

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ジャパンスネークセンターの入り口
群馬県にある「ジャパン・スネークセンター」(筆者撮影)

暑い夏の日、北千住から東武鉄道の特急「りょうもう」に乗る。埼玉、栃木を通り、群馬に抜けた。車窓には田園風景が広がっている。

東武鉄道桐生線「藪塚」駅で下車し、小さな駅舎から外へ出た。照りつける太陽の下、田んぼの間に延びるコンクリート道を歩く。横切るように流れる川は「蛇川」という名がついていた。

しばらくするとこんもりとした里山にぶつかる。あたりは“新田義貞の隠し湯”といわれる「やぶ塚温泉郷」の地。ゆるやかな坂道をのぼり小道を進むと、前方に不思議な入り口が見える。

イラスト化されたポップなヘビたちが「ようこそ!」「WELCOME!」と歓迎する。ノスタルジックな看板に吸い寄せられるように足を踏み入れた。

【写真を見る】衝撃…「あまりにディープ」「毒蛇がいっぱい!」国内唯一《“ヘビの動物園”の内部》(32枚)

毒ヘビもたくさん飼育「ヘビの動物園」

ここは群馬県太田市藪塚町。1965年(昭和40年)に開園したヘビ類を専門的に展示する「ジャパン・スネークセンター」(以下、スネークセンター)だ。

大人1000円(中学生以上)、子ども500円の入園料で、世界各国の200匹ほどのヘビが展示・研究されている。毒ヘビや大蛇も見ることができる貴重な“ヘビの動物園”である。

敷地には、時代を感じさせる看板や年季の入った展示棟が並ぶ。あたりを見回し、懐かしさと高揚感、少しの恐怖に好奇心という複雑な感情が込み上げてきた。

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