「有名店主にボコボコにされて火がついた」「20歳からラーメン屋でバイト」 キングオブコントで3年連続決勝「ラーメン大好き芸人」の情熱

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ラーメンのトークライブを開催し、ゲストにラーメン店主を呼ぶようになる。第1回のゲストが「ラーメン二郎 八王子野猿街道店2」の店主・野口征磨さん、第2回のゲストが「きら星」の店主・星野能宏さんだった。年間1000杯以上のラーメンを食べていた星野さんとラーメンクイズ対決をし、ボコボコにされた中嶋さん。ここから完全に火がついた。

「年に1000杯もラーメンを食べている人がいるんだとカルチャーショックを受けました。ここが完全にターニングポイントですね。ここから年間500杯ペースでラーメンを食べるようになったんです」(中嶋さん)

ラーメンがお笑いの悩みを吹き飛ばしてくれる

20歳からラーメン屋でアルバイトをしていて、お笑い以外はほとんどラーメンに費やした。

2007年に海野さんが脱退し、新たにロングサイズ伊藤さんが加入する。当時や団が事務所の1軍だったところ、伊藤さんは6軍の最下位。マネージャーからは「華があって演技力があるが、ネタがくそつまらない男がいる」と紹介された。ここから新生や団は1〜2年で深夜のテレビ番組に呼ばれるようになる。

2008年からは「キングオブコント」に出場し、2009年に準決勝に進出する。スタートダッシュはよかったが、ここからは何度も準決勝で負け続ける時代に突入する。

「ライブではウケているのに、なかなか勝てずどうしたらいいのかと考える日々でした。

2020年にはガキ使の『山-1グランプリ』で優勝し、ダウンタウンの松本さんから『絶対、決勝行けると思う!』とエールを送ってもらいましたが、翌年も準々決勝で負け、諦めかけていました」(中嶋さん)

そんな中、毎日食べているおいしいラーメンが悩みを吹き飛ばしてくれた。ラーメンがなければ、お笑いを辞めていた可能性もあると振り返る。

ラーメンが、お笑いを続ける支えになっていたそうだ(筆者撮影)

そこから2年経ち、2022年に決勝に進出する。「キングオブコント」の決勝の当日も「大つけ麺博」でラーメンを食べてから会場入りした。過去のファイナリスト史上いちばん遅い入り時間だったという。2022年の結果は第3位だった。

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