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キャリア・教育 #70歳、ひなげしはなぜ枯れない

アグネス・チャンさん。70歳になった今「完璧を目指さなくなった」理由――限りあるこれからの時間を大事に使うためにしたいこと

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わが家も例外ではなく、さらに私は2人の姉とよく比べられました。1人は容姿が美しく、もう1人は学業優秀。そのせいか、私は子どもの頃、どこか自分に自信が持てずにいたのです。

母が「この子を妊娠したときは家計が一番苦しかったから、食べ物が足りなかったのかしら」と、冗談半分で親戚に言っていたこともありました。

ただ、それを耳にしたとき、幼い私にとっては、「私は劣っているのかもしれない」という思いが心に残ってしまったのです。母にとっては何げない一言だったのでしょうが、私は今でもその言葉を覚えているくらい、強く印象に残っています。

「私は私でいい」と思うこと

でも、いろいろな経験を積むなかで少しずつ、「私は私でいいのかもしれない」と思えるようになっていきました。

学生時代、ボランティア活動を通して誰かに感謝されたとき。ステージでお客さんから拍手をもらったとき。

そんな小さな経験の積み重ねのなかで、自己肯定感が育ってきたのです。そして、3人の子どもを育てた経験も、私の中でとても大きな支えになっています。

子育て中は決して順風満帆というわけではなく、悩んだことも、迷ったこともたくさんありました。でも今、子どもたちが無事に大人になって、私はこう思っています。「私は私なりに、子育てをやり切った」と。

実際、私の周りにも、自信に満ちた“無敵のおばあちゃん”になっている女性たちがたくさんいます。

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子どもが有名な職業に就いたとか、お金を稼いでいるとか、そういうことは関係ありません。「私は自分なりに精一杯育てた」と思えたら、それだけで十分なのだと思います。

子どもとの関係がうまくいかなかったり、今は疎遠になってしまっていたりして「私の子育て、どこが間違っていたのかな」と悩む人もいるかもしれません。

でも私は、そんなふうに自分を責める必要はないと思っています。

多くの人は、それぞれの状況の中で最善を尽くしてきたはずです。「私は私のやり方でやり切った」と思えることが、自分を肯定するための大切な土台になるのではないでしょうか。

子どもがいない人も、まったく同じです。

誰かの役に立てたと感じたとき。何かを自分の力でやり遂げたとき。そんな経験が、自分という存在を支えてくれる柱になっていくのです。

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