ニセコを買う外国人投資家の今――税金滞納、違法開発…北海道の超有名リゾート地で今、起きていること《現地ルポ》
その物件の住所を訪ねると、そこは比較的広い場所に開かれた別荘地だった。砂利道が通り、雑木林になっている区画もある。家はまだ3分の1程度しか建っていないが、リゾート地らしいしゃれた建物が多い。
あちこちから家を建てる音が聞こえてきて、工事車両が忙しく行き交っていた。バブル景気で途中まで進んだ開発が、40年近くを経て息を吹き返しているような光景だった。
後日、登記簿で確認すると、公売にかけられた4物件のうち2物件を地元の会社が落札していた。代表取締役は中国系と見られる名前だった。
目に付く「FOR SALE」の看板
別荘地を出てひらふスキー場の周辺の道を走ると「FOR SALE」と書かれた看板が目につく。ところどころに道路脇から雑木林に入っていく道があった。
入っていくと、両脇に分譲地が造成されるミニ開発が行われていた。車がすれ違える程度の一本道で、突き当たりは車がUターンできるように丸く広がっている。

山林の中に続く工事用の通路(写真:筆者撮影)

「FOR SALE」の看板。ニセコ地区の各地でみられた(写真:筆者撮影)
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