「SNSのせいかよ」「世間を甘く見すぎ」批判殺到の《広陵高校》と《マクドナルド》、今夏の大炎上に見られる“共通点”
“呼びかけ”に抑止力はなく、すでに報道されている通り、店頭は大混乱。買い占めやプレミア目当てで買った商品を食べずに投棄したり、買えなかった客が店員に食ってかかったりという殺伐とした様子が報じられました。

経営数値的には売上利益に貢献できたと思われる本キャンペーンですが、本来キャンペーンで楽しみを得られると思った家族客や、キャンペーンに関係なく店を訪れた客が、混乱する店頭で不快な気持ちになったり、大行列で商品を買えなかったりと、数字上には現れないマイナスがあったと考えられます。
「キャンペーンの成功」の設定において、キャンペーン時の顧客の購買環境や、お祭り騒ぎを超える混乱によるストアブランド棄損にまで目が届いていなかったのではないかという疑問を感じました。
「校長謝罪」が燃料投下になった広陵高校
一方の、広陵高校部員による暴力事件。高校野球に限らず、これまでも、特に強豪・伝統校と呼ばれる強いチームにおける、部員や監督者による暴力事件はありました。
ただ、高校野球は日本高野連の厳しい管理下で、部員はもちろん、かつては部員以外の不祥事でも“連帯責任”で出場辞退をしてきた過去があります。
今回のように、高校が独自調査で関係者を処分したうえに出場を決め、日本高野連も厳重注意のみで大会出場を認めたという流れには、やはり対応の不平等さのような違和感があります。
こうした対応に被害者も納得できなかったのは当然で、大会直前の7月に被害者が県警に被害届を提出し、8月上旬には、被害者の親族と名乗る人がSNSで告発するにつながりました。
それにより、同校への批判は大会が始まってから火だるま式に膨れ上がりました。ついには、前述した通り1回戦勝利にもかかわらず、広陵高校は出場を途中で取りやめるという事態になり、あわせて同校の堀正和校長による会見が行われました。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら