「周りの親より子育てを楽しめていない…」自己嫌悪に陥る人に伝えたい≪子育ては長編ドラマ≫という“発想の転換”のススメ

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成長とは、ゆっくり進むものです。今すぐ分かってくれなくてもいい、今すぐ成果が見えなくてもいい。そう思えるとき、親の言葉や関わり方にも温かさが宿るようになります。

“ワクワク”を増やす3つの視点

物語は山あり、谷ありですが、できれば道中は楽しさ、ワクワク感が多い方がよいのではないでしょうか。では、どうすれば子育ての道中に「ワクワク」を増やしていけるのでしょうか? 今回は、日々の中で意識できる3つの視点をご紹介します。

① 子どもの「今」を楽しむ

「○年生になったら」「〇〇ができるようになったら」と、つい先のことばかりを期待してしまいがちですが、実は「今この瞬間」にしか味わえない可愛らしさや発見があります。

たとえば、4歳の子が一生懸命に靴を履こうとしている姿。

中学生の子がふとした瞬間に見せる優しさ。

高校生が進路について悩みながら自分の意見を言おうとする姿。

どれも、今しか見られない“名場面”です。

「成長を待つ」のではなく、「今を味わう」。

この感覚を持つことで、日々が少しずつ彩りを持ち始めます。

② 子どもの“演技”を応援する

長編ドラマには登場人物が欠かせません。主役はもちろん、脇役にもそれぞれの役割があります。子どもは、子どもの人生の「主演俳優」です。そして、親はそのドラマの「プロデューサー」や「監督」に近い存在です。

子どもがどんな役を演じたいのか、どんな表情でステージに立ちたいのかを尊重しながら、「その演技、いいね!」「今のセリフ、最高だったよ」という意味合いで声をかけていく。それが、ワクワクする子育ての秘訣です。親が脚本を握りすぎてしまうと、子どもは自分で動けなくなってしまいます。ときにアドリブを、時に失敗を、思いきり経験させてあげましょう。

③ 親自身も「出演者」であることを忘れない

実はこの“長編ドラマ”には、親自身も登場人物のひとりとして出演しています。つまり、親が楽しんでいなければ、そのドラマはどこかぎこちなくなってしまうということです。親がイライラしてばかり、心配ばかりしていたら、子どもは安心して演技できません。自分の人生も楽しみながら、子育てというドラマに関わっていく。

そんなスタンスが、家族全体の空気を明るくしていきます。

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