NHK→フジ転職のP「日本一の最低男」作ったワケ 香取慎吾に「有害な男性性」背負わせた意欲作の意図

香取慎吾さんの11年ぶりのフジテレビ連ドラ主演作、木曜劇場『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系、木曜22時〜)のプロデューサー・北野拓さんは、NHK出身である。NHKで安達奈緒子さん、野木亜紀子さんと、人気も実力もある脚本家たちと仕事をしてきた彼は、1年ほど前にフジテレビに転職した。
NHKからフジテレビに転職しての第1作目である『日本一の最低男』は、香取さんの主演もあって注目が集まっていた。しかし、同局に関する一連の騒動でスポンサーの動向がニュースになり、ドラマ制作はどうなるのか視聴者はやきもきした。
だが、北野さんは、第9〜11話の3話分の選挙ドラマ編では「攻めた内容の物語をお届けする」と強い眼差しで語る。通常の編成通り、全11話を放送予定だ。
「選挙ドラマ編は社会派エンタメドラマなので、自分の得意分野ですし、いまの政治や社会状況を盛り込みました」と語る北野さん。
『日本一の最低男』で何を伝えたかったのか。北野拓さんにインタビューした。
終盤からガラリと雰囲気が変わるワケ
――最終回を作り終えて、今の率直なお気持ちはいかがですか。
「初めて民放で連ドラを作らせていただきました。これが転職して1作目になります。NHK時代よりも制作スケジュールはタイトでしたが、そうした環境下でも4話から合流していただいた脚本の蛭田直美さん、チーフ演出の及川拓郎監督、香取慎吾さんや志尊淳さんら俳優部の才能によって、クオリティの高いものを最後まで粘って作り切れたと思っています」
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