「周りの親より子育てを楽しめていない…」自己嫌悪に陥る人に伝えたい≪子育ては長編ドラマ≫という“発想の転換”のススメ

✎ 1〜 ✎ 271 ✎ 272 ✎ 273 ✎ 274
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

毎日の出来事が積み重なり、喜怒哀楽が入り混じる物語が繰り広げられていく……、それが子育ての日常です。

長い時間をかけて続いていくこのドラマには、ドキドキハラハラするような「心配」や「不安」のエピソードもあれば、イライラして思わず感情が爆発しそうになる「怒り」や「苛立ち」もあります。でもそれだけでなく、もちろん「ワクワク」するような楽しいシーンや、胸が熱くなる感動の瞬間もたくさん詰まっています。ですから、子育ては決して「ずっと大変なもの」ではないのです。

むしろ、あとから振り返ってみると、すべてがかけがえのない思い出となり、「あのとき頑張ってよかったな」「あの出来事があったからこそ、今があるんだな」と心から思える瞬間が訪れるものなのです。

周りの親御さんがうまくやっているように見えても、実はそれぞれに悩みや葛藤を抱えています。SNSや他人の一場面だけを切り取って比べてしまうと、自分だけが取り残されているように感じてしまうものです。でも、比べるべきは「他の誰か」ではなく、「昨日の自分」。そう思えたとき、子育ての見え方が少し変わります。

「大変」なシーンにも意味がある

ドラマを観ていて、ずっとハッピーで、ずっと順調なストーリーだったらどうでしょうか。きっと途中で飽きてしまいます。感情が揺れ動くからこそ、物語は深みを増し、登場人物への思い入れも生まれてくるのです。子育ても同じです。

・言うことを聞かない
・泣き叫ぶ
・学校に行きたがらない
・テストで思うような点数が取れない
・兄弟げんかが絶えない

そんな“親としては避けたい”出来事の数々も、すべては「その子の人生ドラマに必要なプロセス」だと考えることができます。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事