夏休みに観たい《懐かし映画・7選》。中高年は“あの頃の青春”がよみがえる…?「号泣必至の感動作」「叙述トリックの名作」などご紹介

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もう1作が、内田けんじ監督の『アフタースクール』(2008年)。前作の劇場長編デビュー作『運命じゃない人』(2005年)で、「第58回カンヌ国際映画祭」の批評家週間で4部門受賞した内田けんじ監督の2作目になる。

本作は、大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人が演じる同級生3人の人間性とそれぞれの微妙な関係性の絡み合いをおもしろおかしく映しながら、想定外の結末に向かって突き進んでいくサスペンスコメディ。

笑って、驚いて、ラストで唸らせられる本作を観れば、内田けんじ監督作品を掘ってしまうこと間違いなしだ。

夏木マリの怪演に震えた80年代の名作

“懐かし映画”という枠組みで個人的に外せないのは、日本のアクション映画の礎であり、王道でもある『里見八犬伝』(1983年)。深作欣二監督と製作の角川春樹による、飛ぶ鳥を落とす勢いだった当時の角川映画を代表する大ヒット作だ。

特撮や特殊メイク、ワイヤーアクションを用いた大掛かりな撮影は、その頃の時代劇とは一線を画する大型アクション映画となり、両手の大鎌を振りかざして妖怪と闘う犬江親兵衛役の真田広之の姿に少年たちは心を鷲掴みにされ、妖怪・玉梓を演じた夏木マリの禍々しい容姿に震えた。

50〜60代の男性にとって、当時の時代背景が思い出されたり、その頃の感情がよみがえったりする、心の映画になっているのではないだろうか。

以上7選が個人的な今夏のオススメだ。時代もジャンルも幅広くなってしまったが、いずれも夏休みに鑑賞することで人それぞれ感じること、考えることがあり、有意義で豊かな時間を過ごすことができるはず。気分転換として何も考えずに観ても楽しめるのではないだろうか。

暑すぎる夏に、涼しい場所の映画鑑賞で心を潤してみてはどうだろう。

【もっと読む】映画『国宝』『鬼滅の刃』ヒット映画の上映時間が“超長い”理由 年間60本映画館で鑑賞する私の、長時間映画を快適に見る「基本のキ」も紹介 では、トレンドとなりつつある映画の上映時間の長期化について、ライターの武井保之氏が詳細に解説している。
武井 保之 ライター

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たけい・やすゆき / Takei Yasuyuki

日本およびハリウッドの映画シーン、動画配信サービスの動向など映像メディアとコンテンツのトレンドを主に執筆。エンタテインメントビジネスのほか、映画、テレビドラマ、バラエティ、お笑い、音楽などに関するスタッフ、演者への取材・執筆も行う。韓国ドラマ・映画・K-POPなど韓国コンテンツにも注目している。音楽ビジネス週刊誌、芸能ニュースWEBメディア、米映画専門紙日本版WEBメディア、通信ネットワーク系専門誌などの編集者を経て、フリーランスとして活動中。

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