夏休みに観たい《懐かし映画・7選》。中高年は“あの頃の青春”がよみがえる…?「号泣必至の感動作」「叙述トリックの名作」などご紹介
頼りない主人公が仲間と力を合わせてサイバー空間で闘うアクション映画であり、彼の成長物語だが、手に汗握る壮大なアクションシーンもあり、いつの間にか主人公に感情移入して、ラストで泣けてくる。
もちろん感動もあるが、どこか嬉しさと充実した心地よさが混ざりあったような涙であり、爽やかな余韻が残る名作。家族で観れば、子どもはアクションシーンに興奮し、親は仲間とともに闘う成長した主人公の姿にきっと泣かされるだろう。
夏には背筋が凍る怪作も鑑賞したい
夏といえばホラー映画の季節。エンターテインメントで非日常の恐怖を味わうのが好きな人も多いに違いない。そんな怖さや不可解なストーリーを楽しみたいなら、デビッド・リンチ監督の『マルホランド・ドライブ』(2001年)。
「第54回カンヌ国際映画祭」で監督賞を受賞したサスペンスだが、とにかく難解な作品だ。ハリウッドを舞台にするストーリーは、自動車事故から1人生き延びた女性が、助けを求めて飛び込んだ女優の家から始まる。事故で記憶喪失になった彼女の記憶を取り戻そうと協力する女優とともに、複雑怪奇な出来事に巻き込まれていく。
現実、夢、回想、空想などのシーンが入り混じり、物語に関係がなさそうな人物が唐突に現れたりもする。一度鑑賞しただけでは、理解できないだろう。
その荒唐無稽に思えるシーンの連続の難解さが話題になり、公開当時は全体を貫くストーリーがない映画のようにも受け止められたが、さまざまな解釈がネットで飛び交い、なかには説得力の高い説も生まれたりした。
難解なサスペンスや不可解な物語が好きな人には挑戦してほしい、デビッド・リンチの世界観が濃すぎる怪作だ。
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