村上春樹ライブラリーで撮影、映像美が作る物語 映画『ピアニストを待ちながら』

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映画『ピアニストを待ちながら』より
映画『ピアニストを待ちながら』監督・脚本:七里 圭/出演:井之脇 海、木竜麻生、大友一生、澁谷麻美、斉藤陽一郎/公開日:10月12日(土)シアター・イメージフォーラム、11月2日(土)シネ・ヌーヴォほか全国順次公開(©合同会社インディペンデントフィルム/早稲田大学国際文学館)

ガラスの向こうは明けない夜。図書館の自動ドアはいつでも開くが、どういうわけか外には出られない──。早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)開館記念映画として、全編館内で撮影された本作。サミュエル・ベケットの不条理演劇『ゴドーを待ちながら』を下敷きに、村上春樹『図書館奇譚』に着想を得た物語だ。

春樹ライブラリーで撮影された劇中劇

真夜中の図書館で再会した大学時代の演劇仲間の瞬介(井之脇海)と行人(大友一生)、貴織(木竜麻生)は、そこに居合わせた出目(斉藤陽一郎)や絵美(澁谷麻美)とともに芝居の稽古を始める。それは亡くなったはずの行人作・演出の予定だった『ピアニストを待ちながら』。「ピアニストは今日は来ません。明日は来るかもしれないけれど」のせりふどおり、ピアニストを待つ劇中劇が展開される。

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