吉沢亮が熱演「聞こえない」親を持つ子の葛藤 映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』

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映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』のワンシーン
映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』/監督:呉 美保/出演:吉沢 亮、忍足亜希子、今井彰人、ユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでん ほか/上映時間:105分/9月20日(金)から全国順次公開(©五十嵐大/幻冬舎©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会)

耳が聞こえない、または聞こえにくい親を持つ、耳が聞こえる子どもを「CODA(コーダ)」(Children of Deaf Adultsの略)と呼ぶ。コーダとして生まれ育った作家・エッセイストの五十嵐大氏の自伝的エッセーが原作。聞こえない両親に育てられた“聞こえる”息子の0歳から20代までの人生を繊細に紡いでいく親子の物語だ。

ろうの母とその息子の人生を繊細に描く

主人公は、宮城県の小さな港町で、耳の聞こえない両親の元に生まれた。両親の愛情をたっぷりと注がれて育てられ、幼い頃から母の手話通訳をすることも楽しい日常だった。しかし、小学生になると、母が周囲から特別視されることに戸惑い、母を疎ましく感じるようになる。思春期には、「こんな家に生まれたくなかった」と心ない言葉で母に感情をぶつけることも。

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