夏休みに観たい《懐かし映画・7選》。中高年は“あの頃の青春”がよみがえる…?「号泣必至の感動作」「叙述トリックの名作」などご紹介

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もう1作サスペンスでは、本格クライムサスペンスの最高峰と言われるハリウッド大作『セブン』(1995年)を推したい。ハリウッドを代表するヒットメーカーであるデビッド・フィンチャー監督の長編映画2作目であり、ブラッド・ピットの出世作にもなった。

本作は、引退を控えたベテラン刑事と血気盛んな新米刑事が、連続猟奇殺人事件を追う姿を描く。それぞれの犯行がキリスト教の「七つの大罪」を模していることが次第にわかっていくなか、思いもよらぬ戦慄のラストが待ち受ける。

サスペンススリラーのダークな世界観に衝撃を受けるとともに、ラストシーンに打ちのめされる。終幕後の余韻は最悪だが、そのインパクトにずっと心がとらわれる名作だ。

今年、1995年の全米公開から30周年を記念して、フィンチャー監督が自ら監修した4K修復版がIMAXで劇場公開された。

ブラッド・ピットと言えば…叙述トリックのあの名作

『セブン』のラストにエンターテインメントのおもしろさを感じた人なら、洋画と邦画の叙述トリックの2作も必見だ。

1作は、『セブン』と同じくデビッド・フィンチャー監督とブラッド・ピットのタッグによるハリウッド大作『ファイト・クラブ』(1999年)。

空虚な日々を過ごしていたエリートが、ある男との出会いから、己の拳のみで闘う異質な世界の地下クラブに足を踏み入れる物語。そこで彼は自身を開放していくが、やがてそのクラブが反社会的なテロ集団と化していくなか、想像のはるか上をいく結末が訪れる。

そこで生じるカタルシスから、叙述トリック作品にハマる人も少なからずいるのではないだろうか。

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