さて、どの店にしよう。ざっと見て並んでいるのは「スナックパークで長年愛される味」と大々的にアピールしている、うまかラーメン。麺の大盛りが無料で、しょうゆラーメンは何と390円。今や幸楽苑はおろか、日高屋でさえ中華そば1杯で400円を超える物価高時代であることを考えると、衝撃価格だ。
あとはうどんの「藤味」や、中華そば「カドヤ食堂」にも行列ができていた。やはり日本全国、どこのフードコートでも麺類は強いようだ。
そんな中、私がまず選んだのは阪神名物いか焼き。1957年に売り出したとされる伝統的ないか焼きは、さすがに食べないわけにはいかないだろう。ふだん、関東に住んでいるとなかなか縁遠い食べ物だが、ざっと見た感じお好み焼きのような感じだろうか。

いくつか種類があり、オーソドックスないか焼きは187円。この他、玉子と一緒に焼いた「デラバン」(242円)、そこにネギも加えた「和風デラ」(253円)、あとはいか焼きにネギを入れた「ネギいか焼き」(198円)の4種類。複数商品を組み合わせたセットもあるようで、みんなでシェアする人もいるのだろう。デラバンも気になるが、今回はベーシックないか焼きを選んだ。
いか焼きの相棒に選んだのは肉寿司
もう一つは、悩んだ揚げ句「味処 くらや」をチョイス。スナックパークに足を踏み入れた瞬間にビールスタンドが目に入り、誘惑に負けて早々に食事というより飲む方向にシフトする中で、この店の肉寿司が目に留まった。
「大阪まで行って、肉寿司?」と思う方も多いかもしれない。私もそう思う。ではなぜ選んだのか。あまりにも、私の知っている肉寿司と違ったからである。
肉寿司と聞いて、どんなイメージを持つだろうか。私は、何というかきらびやかなイメージである。おしゃれなイメージである。色鮮やかな写真で目を引く、もはや死語かもしれないが「インスタ映え」するメニューの中でもかなり上位に位置するのではないか。
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