先行する「PayPay」「d払い」と後発の「楽天ペイ」が熱い火花、1日100円程度の《熱中症保険》に決済アプリ各社が熱を上げるワケ
楽天グループでは、楽天ペイアプリを楽天フィンテックサービスの入り口にして、楽天経済圏(エコシステム)へと拡大させる戦略を立てている。
楽天フィンテックサービスとは、楽天カード、楽天ポイントカード、楽天銀行、楽天証券、楽天生命、楽天損保などのこと。今回の熱中症のほけんを提供する楽天少短も楽天フィンテックサービスの1つだ。
熱中症保険に秘められた大いなる野望
日常的に使うアプリの中で保険のサービスを告知することで、今まで自主的に加入しようと思ったことがない人にも短期保険を知ってもらうことができる。楽天IDで申し込みができ、保険料の支払い金額に対して最大2.5%の楽天ポイントが還元されるなど、ハードルの低さを感じてもらうことで、保険加入のきっかけ作りを目指す。
また、複数のアプリ間を遷移するなど、利用者が煩わしいと感じる体験を極力取り除くことで、操作の途中で加入を諦めてしまうケースを減らすことができる。わかりやすい短期保険に簡単に加入する体験をすることで、楽天ペイから保険ビジネスをスピーディーに拡大させることが狙いだ。
決済アプリは今、さまざまなサービスの入り口となるとともに、AI(人口知能)の活用も進んでいる。
例えばPayPayアプリでは、「熱中症お見舞い金」「インフルエンザお見舞い金」「コロナお見舞い金」の3つの保険において、ユーザーがアップロードした書類をAI-OCRサービスで自動読み取りするなど、AIによる業務効率化が進められている。
従来は保険査定担当者が診療明細書、調剤明細書、領収証、本人確認書類などの必要書類を目視で確認していたが、AI-OCRサービスで即座にデジタル化して業務システムに連携することで、圧倒的な作業効率化が実現。ユーザーから保険金の請求があったときに、最短で請求日翌日に保険金を支払うことができる。
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