【高性能バージョンのSQ5、さらに導入記念モデルも】アウディ新型「Q5」シリーズ日本導入、フルモデルチェンジで問われるSUVの価値

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日本導入されるQ5およびQ5スポーツバック
日本導入されるQ5およびQ5スポーツバック(写真:アウディ ジャパン)

ラインナップは先代を踏襲。SUVスタイルのスタンダード仕様「Q5」と、クーペ風ボディの「Q5スポーツバック(Sportback)」、それらのスポーツグレードとなる「SQ5」「SQ5スポーツバック」といった主に4タイプを用意する。大きな特徴は、パワートレインを一新したことだ。アウディが新世代内燃機関と呼ぶ「PPC(プレミアムプラットフォームコンバッション)」を初採用。これは、冒頭でも述べた「MHEV plus」という最新のマイルドハイブリッドシステムを搭載していることがポイントだ。

一般的に、マイルドハイブリッドシステムは、発進時や加速時などにエンジンの出力をアシストするといった役割が主だ。トヨタ「プリウス」のようなハイブリッド車と違い、100%モーターだけで走行するEV走行に対応しないことがほとんど。そのぶん、モーターやバッテリーなどを小型のユニットにすることが可能で、国産車でも、軽自動車やコンパクトカーなど、ハイブリッド・ユニットの搭載スペースが限られている車種に採用されることが多い。

マイルドハイブリッドながらEV走行を実現

マイルドハイブリッドシステムについてのプレゼンテーション資料
マイルドハイブリッドシステムについてのプレゼンテーション資料(写真:三木 宏章)

一方、アウディの新システムは、マイルドハイブリッドシステムながら限定条件下でのEV走行も可能としている。バッテリーの充電状況が良好であれば、例えば、市街地の信号待ちから発進する際など、ゆっくりとアクセルを踏むことでエンジンが始動せず、モーターだけの動力で走行することが可能だという。アウディ ジャパンによれば、その後、車速が伸びるとエンジンが始動し、その動力で走行するが、その際「ドライバーが気づかないほど切り替えがスムーズ」なのだという。

EV走行もできるマイルドハイブリッド。従来、あまり例のないシステムだが、その秘密は「48V」システムを採用していることにあるようだ。近年、欧州メーカーの多くが採用するのが48Vのマイルドハイブリッド。これは、電動モーターなど構成部品の電圧を48Vに設定した仕様で、国産車のマイルドハイブリッド車のほとんどが12V仕様なのに対し、より高い電圧となる。つまり、より高い電力の供給が可能なため、電動モーターなどのユニットに、よりハイパワーな仕様を使えるということになる。

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