東ソーがリチウムイオン電池材料で攻勢、EV拡大に商機あり
携帯電話やノートパソコンなど、民生用モバイル機器向けを主体に広がってきたリチウムイオン電池市場に、一段の成長期待が高まっている。新たな用途として電気自動車(EV)など車載用が急速に拡大しつつあるのだ。
2010年末にEV「リーフ」を発売した日産は、今年、北米や英国でEV用電池の生産に乗り出した。日産だけでなく国内外の自動車メーカーも、EVへの取り組みを加速している。
富士経済は車載用のリチウムイオン電池市場が16年に1兆1800億円と、11年(見込み)比で10倍に広がり、民生用などと一気に肩を並べると予測。これをにらみ、関連する部材、中でも正・負極材、電解液、セパレーターといった主要4材料を軸とした素材メーカー間の競争が激化している。
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