子どもの朝食「体と心を守る」"ちょっと"の工夫。YouTubeで人気の管理栄養士「朝ごはんが食べられない子」→「食べられるように」するヒント
また、昼と夜だけでなく、朝にもしっかりたんぱく質をとると筋肉がふえやすいので、市販品を活用しながら朝食でもたんぱく質を補給していきましょう!
ただ、1つだけ注意点として、ソーセージは意外とたんぱく質量が少なく、たんぱく質補給というより脂質補給になってしまいます。
ソーセージを食べるときには、切り込みを入れてゆでてから食べると発がん物質も減少するというWHOの発表もあったため、ソーセージを食べるときには5~7分を目安にゆでることをおすすめします。
鉄の吸収は朝がゴールデンタイム
鉄は、吸収率の低い栄養素です。残念ながら、たくさんとったから、たくさん吸収されるわけではありません。なぜなら、鉄は体にとって必要なものではありますが、実は有害なものでもあるからです。
体に過剰にあると、酸化して肝臓をはじめとした臓器に悪影響が出ます。そのため、小腸で吸収量を綿密に調整しているんです。鉄を効率よく摂取するなら、最高のタイミングは朝。体内時計のリズムとして朝がいちばん、小腸からの鉄吸収が高まるといわれています。
また、肝臓から出されている鉄吸収を下げるホルモンがあるのですが、そのホルモンの分泌は朝が最も少ない。朝に鉄をとる習慣を作ることが、お子さんの体と心を守るためには必須と言えそうですね。
心身の不調や低身長、低体重で悩まれているお子さんに「朝食は何を食べた?」と聞くと、「菓子パンだけ」だったり、「ふりかけごはんだけ」だったり、中には「チョコレートだけ」と答える子も少なくないです。これでは、たんぱく質や鉄は圧倒的に不足してしまいます。
朝食には、鉄を含む食材をぜひ1つでも食卓に出してあげてほしいんです。お子さんの好みで、なかなか鉄分の多い食材を食べてくれないこともあるでしょうし、仕事や家事の忙しさで、なかなか食事の準備に手が回らないのが現状かもしれません。
そんな中でも、ちりめんじゃこや卵、納豆、豆乳、さば缶など、親御さんの負担になりすぎない、お手軽食材や市販品を見つけていただけたらとてもうれしいです。
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