また、肝臓をいたわるには、アルコールを飲む際のつまみの選び方もけっこう大きなポイントになります。
そして、ここで頭にインプットしておくべきは「糖質の多いつまみはなるべく避ける」「肉、揚げ物、てんぷらなど、脂っこいものは気にせず食べて構わない」という2点です。
脂肪肝に関しては、その名称から「脂肪の多い食べ物を摂らないほうがいい」と思い込んでいる人が多いのですが、これはまったくの誤りです。
肉、揚げ物、てんぷらなど高脂肪高たんぱくのものを食べても、それがもとで肝臓に脂肪がたまることはありません。
むしろ、脂肪を摂ると代謝が上がって疲れにくくなります。だから、夏バテを防ぐためにも飲むときには「脂もののつまみ」を積極的に摂るようにすべきです。
これに対し、糖質の多いつまみは要注意。先にも述べたように、糖質の摂りすぎは脂肪肝を進めて肝臓を疲弊させる大きな原因になります。居酒屋のメニューには、ポテトサラダ、フライドポテト、ピザ、たこ焼き、焼きそば、フルーツ盛り合わせといったように糖質の多いものが少なくありません。
しかも、こうしたつまみに含まれる糖質は、お酒と一緒に摂取すると、よりいっそう吸収されやすくなるのです。
ですから、肝臓をバテさせたくないなら、こうしたものはなるべく避けるべき。飲んだ後の「締め」のラーメン、おにぎり、お茶漬けなどが最悪なのは言うまでもありません。
「適量を守る」ことも大事
さて、夏の休暇、昔懐かしい友人と居酒屋にやってきたあなたは、つまみに何を注文しますか?
ビールで乾杯して、まずは枝豆と冷奴。
いいですねえ。唐揚げや焼き鳥、サラダとポークソテーも頼んじゃいましょうか。おいしそうです。
2杯目からは焼酎の水割りにして、チェイサーの水を飲みながらお酒と料理を堪能しましょう。2件目のバーでは、ナッツとチーズをつまみにウイスキーの水割りを傾けながら、ゆっくり話すとしますか……。
まあ、そういう飲み方をしていれば、肝臓が疲れてしまうこともないでしょう。ただ、いくら糖質オフを心がけていても、適量を大きく超えて飲んでしまったら元も子もありません。
肝臓をいたわるには、適量を守って飲むことが大前提であることもお忘れなく。そのうえで、日々健康にお酒を楽しむようにしてください。
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