夏に”肝臓を疲れさせない”アルコールの楽しい飲み方→アルコール度数の低い”甘いサワー”ほど要注意な理由

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では、肝臓をいたわるには、どんなやり方で「糖質オフ」を実践していけばいいのでしょう。

まず、ポイントになるのは、お酒の選び方。当然、なるべく糖質量の少ないお酒を選ぶほうが肝臓への負担が少なくなります。

広く知られているように、アルコールには醸造酒蒸留酒があり、ビール、日本酒、ワインなどの醸造酒には糖質が含まれていて、ウイスキー、ブランデー、焼酎などの蒸留酒には糖質は含まれません。ですから、「肝臓への負担が少ない」という点では蒸留酒を選ぶほうがいいということになります。

ただ、最近はビールや日本酒などの醸造酒にも糖質オフをうたった商品が発売されるようになってきています。

また、糖質ゼロの蒸留酒であっても、チューハイやカクテルには果汁やリキュールで割ってある商品が多く、これらには果糖ブドウ糖液糖が使われていることが少なくありません。

ですから、このあたりをかしこく判断して、何を飲むかを決めるべきでしょう。

「甘ったるいお酒」「ストロング系」はNG

なお、肝臓の健康を考えるなら、極力やめておいたほうがいいお酒もあります。

たとえば、最近、アルコール度数を低く抑えてジュースのような甘さで飲みやすくした350㎖缶のサワーが数多く売られています。

こうした糖質の多いアルコールを毎日のように飲んでいたら、それだけで脂肪肝が進んでしまいかねません。梅酒や甘酒、甘い缶チューハイを含めて「甘いアルコールは肝臓によくない」と心得ておくべきでしょう。

さらに、肝臓にいちばんよくないのが「ストロング系缶チューハイ」です。安いし甘いし、グイグイ飲めて手っ取り早く酔えると人気のようですが、この度数のアルコールを「気軽にグイグイ」と飲んだりしたら、肝臓が大ダメージを被るのは避けられません。

9%の缶チューハイ500㎖の純アルコール量は36gあるのですが、これはアルコール度数43%のウイスキーロック(30㎖)の3.5杯分に相当します。

しかも、ストロング系缶チューハイには、果汁や果糖ブドウ糖液糖を添加して飲みやすくしたものが多く、肝臓からしてみれば、「アルコール度数」と「糖質量」の両面においてハイリスクとなるのです。

ですから、肝臓の健康が少しでも気になるなら、このタイプのお酒は避けておくほうが無難でしょう。

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