夏に”肝臓を疲れさせない”アルコールの楽しい飲み方→アルコール度数の低い”甘いサワー”ほど要注意な理由

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正解はバーベキュー。流しそうめんよりも肉たっぷりのバーベキューのほうがよいのです。

どうしてなのか、理由が気になる方も多いでしょう。この勝敗を分けたポイントは「糖質摂取量」にあります。

近年、肝臓を疲弊させてしまういちばんの原因は「糖質の摂りすぎ」にあるということが常識になりつつあります。

普段から糖質を過剰に摂っていると、体内にブドウ糖があふれてインスリンが大量に分泌されることになります。このインスリンにはブドウ糖の中性脂肪への変換を促す働きがあり、脂肪肝を進行させる大きな原因となります。

そして、この脂肪肝になると、肝機能が悪化するだけでなく、糖尿病や動脈硬化、心臓病、脳卒中などさまざまな重大疾患に罹りやすくなることがわかっているのです。つまり、糖質の摂りすぎによる脂肪肝が万病を引き寄せる元凶だというわけですね。

そこで考えてみてください。流しそうめんで口に入るのはほとんどが糖質ですよね。一方、バーベキューであれば、肉や野菜からたんぱく質、脂肪、食物繊維を摂ることができ、糖質は少量です。

すなわち、「糖質摂取量」という点でどっちが肝臓の負担にならないかを考えれば、バーベキューサイドに軍配が上がるのは明白なのです。

アルコール好きほど「糖質オフ」

ですから、夏、肝臓をいたわるには、アルコールの飲みすぎを控えることはもちろん大切ですが、それと同じくらい「糖質の摂りすぎ」を控えるようにしていかなくてはなりません。

私は、アルコールが好きな人ほど、「糖質オフ」を気にかけるべきだと考えています。

ただし、何事も極端に走ってはダメ。

糖質も人間に欠かせない栄養素なので「ゼロ」にしてしまってはいけません。

あくまで、「摂りすぎに気をつける」「量を控えめにする」というスタンスで糖質オフを心がけていくことをおすすめします。

具体的には「ごはんやパン、麺類の摂取を控えめにする」「糖質が少ないお酒を飲む」「糖質が少ないつまみを選ぶ」といったことを心がけるといいでしょう。そうした日々の姿勢が結果的に肝臓をいたわることにつながると考えてください。

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