「容姿も肌もコンプレックスだった」『ちはやふる』の“ヒョロくん”役で話題のクセメン俳優・坂口涼太郎《男性の私がメイクをする理由》

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それはつまり、自分を慈しみ自分自身と向き合うことであり、心身ともに健康な状態を作り上げていくことだ。

美容やスキンケアというと、とくに今何もしていない男性にとってはハードルが高く感じてしまうかもしれないが、自分の体の取り扱い方を知るという意味では、誰しもが実践すべきものなのかもしれない。

「たとえば、自分が何を食べたらどうなるか、何をしたらどう変化するのかを知ることも美容です。油ものばかり食べるとニキビができたり、疲れたりするけど、野菜やフルーツを食べると体が軽くなったりする。それを認識することも美容だと思います」

坂口涼太郎さん
「わたし」と柔らかな言葉で話すのが印象的だった(写真:梅谷秀司撮影)

さらに日常の中での美意識も美容につながるという。

「道端に咲いている花のこととか、月が綺麗だなとか、雲が面白いとか思うことも美容だと思っています。それは自分の中にある美意識を忘れずに養っていくこと。そうすると、自分はどう見られているのか、どういう仕事をしていきたいか、どういう人に会っていきたいかということが明らかになっていくと思うんです。

美容というと見た目の美しさを追い求めるイメージですが、自分の肉体を美しい器にするためには、外見だけでなく内側も大事。入れていくばかりじゃなくて、どこを削ぎ落とせるのか、どこをあきらめて“らめ活”していくかという感じです」

美容は、サウナやジムに行くのと同じ

自分という容れ物を大切にすることが、幸せにつながるーー。そこに性別の差はない。近年、男性のスキンケアやメイクが以前より受け入れられるようになってきていることについても、坂口さんは嬉しそうに語る。

「男性だって、メイクをしてもらって、眉を整えたらこんなに目力が出るんだ、とか唇の血色がよくなると肌色がこんなに変わるんだということに気づくと嬉しいと思うんです。体の変化を実感して喜ぶのは、サウナやジムに行くのと同じこと。そこには行けるのに、スキンケアやメイクにはまだ抵抗があるというのは不思議ですね。

美味しいものを食べるとか旅行に行くのと同じ延長線上に美容はあると思います。ガサガサしたものより、もちもちしたものを触りたいですし、それは自分の肌であってほしいですよね」

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