「約2000人が集う盗撮共有チャットに潜入したら絶望した…」“校内鳥”で金稼ぐ盗撮犯に“億売上げるアプリ”も、日本では野放しの実態とは?
中でも「アルバムコレクション」は、一時AppleのApp Storeで「写真/ビデオ」カテゴリの1位となるほど、人気だった。取材では、年間数億円の利益をAppleやGoogleから得ていたこともわかっている。

私は、過去に「アルバムコレクション」を運営していたという人物に直接会うことができた。
元運営者「違法画像の取引を認識」も他人事
この人物は、関連したアプリの運営を合計6年近く続けていたと話す。アプリ内で違法画像が取引されていたことは、運営当初から認識していた。それでもやめなかった。
当人は被害者の画像も目にしている。自身の運営するサービスで、甚大な被害が出ていることをどう思うのか。尋ねると、こんな答えが返ってきた。
「よくないことだと思います」
それだけか。こちらが食い下がる。
「よくないのは当たり前ですけど、心が痛むとか、早く止めなきゃいけないという気持ちになるとか、なかったですか」
「うーん、まあこういうことがあってはいけないとは思います」
それ以上の答えは返ってこなかった。
さらに問題なのは、子どもや女性の被害で金を稼ぐアプリを、Appleは自社のストアに掲載し続けていたことだ。
私は2023年12月、アルバムコレクションについてAppleのCEO、ティム・クック氏に直接メールで尋ねた。数日後、アプリはストアから削除されたが、Apple側からの返答はなかった。
翌月、アルバムコレクションは運営を終了した。
Appleが即座に対応したのは、性的画像の拡散被害が世界的な問題になっているからだ。アメリカの大手SNS事業者をはじめとするプラットフォーム企業は、今その責任を強く問われている。
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