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ウクライナはロボット戦争の最先端を進んでいる、24時間ノンストップで開発した新兵器を最前線で実践活用しておりその進化ぶりは加速中

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2025年9月7日日曜日、ウクライナの首都キーウ上空を飛行するロシア軍のシャヘド無人機(写真:ブルームバーグ)

ウクライナに対するロシアの戦争は、本格的なハイテク紛争となっており、死傷者の70~80%が無人機によって引き起こされている。戦争開始から3年半を経て、戦争の様相はネズミたちがチーズのかけらを集めるゲーム「キャッチ・アンド・マウス」を休みなく行っているようなものになっている。

新しい兵器システムを生み出すたびに、相手側に対して優位になるものの、その優位性を保てるのは、相手側が対抗策を開発するまでの2、3カ月のみ。ほんの短期間しか優位に立てなくなっているのだ。

新しい兵器を24時間ノンストップで開発

チェコ・プラハに本拠を置く国際的NPO「プロジェクト・シンジケート」は多くの有力者の論評・分析を配信しています。「グローバルアイ」では、主に同シンジケートのコラムの中から厳選して翻訳・配信しています。

それはロボット戦争の時代が到来したことを意味する。我々はウクライナの空、地上、海上で、ロボット戦争の第一段階を目撃している。

世界最速ともいえる軍事技術の開発は、ウクライナのガレージ、地下室、工場で行われている。そこでは何百もの小さなチームが新型ドローンや迎撃ミサイルを製造しているのである。

多くは2022年2月の戦争開始から土日も休みもなく、ノンストップで働き続けている。新製品が出来上がると、すぐに前線に配備される。兵士たちは翌日にはそれをテストし、24時間以内に戦闘のフィードバックが開発者に送られ、新たなサイクルが始まる。防衛技術チームは、戦闘地域まで製品を手渡しし、兵士と直接、運用方法の打ち合わせを行う場合もある。

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