《桜蔭→東大理3現役合格》ただの「優等生」では語れない、“飽きるほど勉強”したトップエリートの学生生活とは

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二次試験2日目は、物理がすごく早く終わって、化学に90分もかけられました。みんな化学が難しい難しいと騒いでいたようですが、私はもともと化学が苦手で点数を稼ぐつもりもありませんでしたし、そもそも「めちゃくちゃ難しい」のと「難しい」の区別がつくほどのレベルになかったこともあって、そんなに影響はありませんでした。

いつも通り解いて、割と頑張れたかな、といった印象です。開示は化学が39点と、いつも通りの点数を出せたのに対して、平均は下がっているでしょうから、相対的には上のほうに食い込めたのではないでしょうか。

英語はいつも緊張しないのに、今回は英作文が思い浮かばず、いつもは足りるはずの時間が足りなくなりました。リスニングの時に誰かのスマホが鳴り出すアクシデントもあって、集中が途切れたことも大きかった。わりと失敗した印象で、90点以上が目標だったのに開示は87点でしたから、もうひと声ほしかったかな、と思いますね。

自信を持ち続けることで心が安定する

――受験勉強中のメンタル管理についてはどう意識していましたか?

勉強にストレスはありませんでしたが、直前期はやりすぎて飽きていました。飽きがこないように人と話したり、音楽を聴いたり、歌ったり、そういった行動が日常にメリハリをもたらして、メンタルの安定につながったのかなと感じます。やっぱり、合格まで精神状態を安定させ続けないと、出力が安定しませんから。

寝たり、美味しいものを食べたり、人と話したり、そういった息抜きの手段を持つべきでしょう。また、自信を持ち続けるのも大事かもしれません。私自身、受験するまで「まぁ落ちないだろう」と常に楽観視する根拠のない自信がありました。悲観的になりすぎてもしょうがないので、ある程度は割り切って自信を持ち続けると、メンタルの安定に役立つかもしれません。

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布施川 天馬 現役東大生

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ふせがわ てんま / Tenma Fusegawa

1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれ、幼少期から貧しい生活を余儀なくされる。金銭的、地理的な事情から、無理なく進学可能な大学である東大進学を志すようになる。

高校3年生まで吹奏楽部の活動や生徒会長としての活動をこなすが、自主学習の習慣をほぼつけないままに受験生となってしまう。予備校に通うだけの金銭的余裕がなかったため、オリジナルの「お金も時間も節約する勉強法」を編み出し、一浪の末、東大合格を果たす。

現在は、自身の勉強法を全国に広めるための「リアルドラゴン桜プロジェクト」を推進。また、全国の子供たちを対象に無料で勉強を教えるYouTubeチャンネル「スマホ学園」にて授業を行う。

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